データサイエンティストになりたかったらコンペに参加して実績をつくってしまうのが最も手っ取り早いかと思います。
SIGNATEとは

SIGNATE社は株式会社SIGNATEという日本の会社が運営しているコンペティションサイトです。かのKaggleとの違いは運営会社くらいです。Kaggleの日本版と思っていただいてもおおむね問題ないかと思います。※コードを実行する環境有無や実装公開有無など細かな違いはあります。
どうせ参加するなら有名なKaggleのほうがよいのではないか?と思うかもしれませんが、Kaggleは英語のみなんですよね。英語が苦手という方はこの時点でちょっとハードルが高いと思います。また、もう一個大きな違いがあり、それは「参加者を制限した限定コンペがある」ということです
SIGNATEの限定コンペ
私がこの記事でもっとも奨めたいのが、Beginner限定コンペです。

Beginner限定コンペは、SIGNATEの称号がBeginnerもしくはRegisteredのみ参加ができるコンペのことを指しています。要はたくさんコンペに参加して実績を積んでいる方は参加ができず、初心者のみを絞って参加できるようになっているわけです。個人的にはこのBeginner限定コンペ、初めて学ぶ方にはかなりうってつけだと思ってます。その理由は下記です。
扱っているタスクが比較的簡単
賞金がでているコンペだと、そもそも扱っている分野が難しいということがあり初めて参加する方にはハードルが高いです。Beginner限定コンペではテーブルデータでの2値分類といった取り組みやすい分野であることが多いです。
通常のコンペよりも昇格しやすい
Beginnerの一つ上の称号であるIntermidiateに昇格するには最低一つのコンペにおいて上位60%以上の成績をとる必要があります。猛者が集うコンペで初心者がいきなり60%以上をとるのは簡単なことではないのは想像に難くないですが、Beginner限定コンペであればつよつよな人の参加をある程度除外することができるので、始めたばかりの方でも昇格ラインに入る可能性が高くなります。
私が参加したのは第八回のBeginner限定コンペで、糖尿病の予測を行うというものでした。LightGBMを初めて実装し、どうにかIntermidiateに昇格できたのを今でも覚えています。

なぜコンペの参加が転職によいのか
なんといってもポートフォリオに組み込みができるというのがとても強力です。異業種や未経験からの転職はハードルがどうしても高くなってしまうので、コンペの実績があれば「データ分析に興味があり、実際に行動を起こした」という強力な証拠になります。面接で「やる気はあります」と口で言うのは誰にでもできますが、そのやる気の裏付けとなるものがなければ説得力は強くなりませんからね。また、Githubにコードを公開したらコーディング能力を示すことも可能です。
私も第八回のBeginner限定コンペでIntermidiateに昇格し、そのときの実績を転職の面接で話したところ、面接官にかなり興味をもっていただき深堀の質問をいくつかもらいました。入社後に話したときには「仕事の傍らで参加するのが大変なことはとてもわかっているし、それをやり切った行動力はかなり評価できる」とコメントもらいました。
注意点
Beginner限定コンペは期間が約一か月となっているので締め切りには注意が必要です。また、いつでも実施しているというわけではありません。※執筆時点では第36回のBeginner限定コンペが実施しています。もし、コンペの参加実績をもとに転職を考えている方はこの点には注意して下さい。
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